「冷えとり健康法」とは、愛知県小牧市で耳鼻科のお医者さんをしていた進藤義晴先生が生み出された、「頭寒足熱」を具体的に実行する健康法です。
【1】半身浴を20分以上
【2】天然繊維100%の靴下を4足以上重ねて履く
【3】天然繊維100%の衣服を身につける
【4】よく噛んで感謝しながら食事をいただく(食べ過ぎない)
これらを実行して、上半身と下半身の温度差をなくすことにより、身体が持つ自然治癒力を最大限に高めることを目的とします。
冷えとり健康法は、自分1人ですぐに始められ、副作用がない安全な健康療法です。
デザイナーの野口が2009年から現在まで実践し、効果を実感し続けています。
冷えとり健康法のやり方
1. 半身浴を20分以上

●半身浴は冷えとりの基本です。正しい入り方で、体をしっかり温めましょう。
●お湯の温度は37°C〜38°Cが適温。みぞおちから上がお湯に浸らないようにします。腕も上半身なので、湯船から出した状態で入ります。
●入浴時間は20分以上。 長ければ長いほど良いとされています。
●最後に汗が出るまでお湯を熱くしてから上がると湯冷めをしません。
【ポイント】
夏場など、37℃のお湯でも暑いと感じる時は、頭、手首(特に右)、を冷やすとよいです。アイスノンをお風呂に持ち込んだり、窓やドアを開けて風通しを良くして入ると長く入れます。
本を持ち込んだり、スマホを持ち込んで映画や音楽を楽しむ方も!
2. 天然繊維100%の靴下を4足以上重ね履きする

お風呂から出た後も、常に半身浴をしている状態を作り出すために、 天然繊維の靴下を4枚以上重ねて履きます。
【靴下の履き方】
●シルクは体内に溜まった毒を吸い取って放出する力が強いので、素肌に触れる1枚目は必ずシルクの5本指靴下を履きます。1枚目と2枚目に5本指の靴下を履くのは、足の指と指の間からも毒が出るからです。
●シルクと他の天然繊維の靴下を交互に重ねて履く理由は、シルクの靴下だけを重ねて履くよりも、シルクと他の天然繊維の靴下を交互に重ねて履いた方が、より体の外に毒を出す効果が強くなるためです。
●シルク以外の天然繊維には、綿、ウール、麻などがあります。
●靴下は4枚以上であれば何枚履いてもかまいません。
●病気の治療中の方は、10枚以上履かれることをおすすめします。
●毒を受け取った靴下は溶けて穴があいたりします。 → 破れて穴があいた靴下の写真はこちら
【ポイント】
・靴下は4枚以上であれば何枚履いてもかまいません。冷えを感じなくなるまで履いてください。(個人差があります)。
・特に病気治療中の方は、10枚以上履かれることをおすすめします。
・毒がついているからと、1日に何回も靴下を洗う必要はありません。気になる方は少し干してからまた履かれると良いです。水洗いするよりも干すほうが、靴下が破れるのも遅くなります。

1枚目はシルクの5本指靴下(丈夫な野蚕がおすすめ)、2枚目はウールの5本指靴下を履きます。
2枚目の5本指靴下は、シルク以外の天然繊維なら何でもOKですが、放湿性が高くあたたかいウールがおすすめです。

3枚目はシルクの先丸靴下を履きます。

3枚目にシルクを履いたら、4枚目はシルク以外の先丸靴下を履きます。4枚目以降に履くシルク以外の天然繊維も、ウールがおすすめです。
5枚目以降は3、4枚目の履き方を繰り返して履いていきます。

HIETORIシリーズの靴下は、1枚1枚はかなりゆったりと作ってありますが、4枚以上重ねるとゆとりがありながらほどよくフィットし快適に履けます。
長めの靴下を最後に履くと中に履いている靴下が隠れ、写真のようにスッキリときれいな見栄えになります。
3. 天然繊維100%の衣類を身に着ける

天然繊維には排毒効果があるといわれています。素肌に直接身につけるものは天然繊維100%を選びましょう。素材はシルクがおすすめです。
シルクは天然繊維の中でも最も排毒効果が高く、保温性保湿性にも優れたすばらしい繊維です。
下半身は、半身浴を常にしている状態を保つために上半身よりもしっかりとあたためます。靴下と同じで、レギンスやズボンをシルク → シルク以外の天然繊維 → シルク・・ と重ねるのがおすすめです。
4. よく噛んで感謝しながら食事をいただく

これ以上入らなくなるくらいに食べすぎてしまうと、エネルギーが消化するために取られてしまうので、冷えとりの効果が半減してしまいます。
食べ過ぎないためにも、体をあたためる食品を、よくかんで、感謝しながら頂く習慣を身につけましょう。
食品添加物、精製された食品(白砂糖や白米)などにも気をつけたいものです。
5. こころを穏やかに保つ(こころが冷えるとからだも冷えます)

怒ったり、イライラクヨクヨしたりすると頭にばかり血がのぼり足元はキンキンに冷えてしまいます。
『心の冷え』は『体の冷え』の数千倍とも言われています。こころをおだやかに保ちましょう。
~ 体はいつも、毒を出したがっています ~
健康でいるためには、体にたまった余計なものを出さなければいけません。
冷えとりをすると、毒を出す力が強くなります。
たまった毒が出ていく過程を、瞑眩(めんげん)と言います。(好転反応)
毒を出してしまうと、病や不調は治っていきます。
~ 瞑眩(めんげん)~
冷えとりをして冷えが抜けてくると、今まで経験したことのない症状が出てきたり、もともとの疾患がひどくなっているように感じることがあります。
これは、冷えが抜けて毒を出す力が強くなったためにおこる好転反応=瞑眩(めんげん)で、しばらくするとなくなっていきます。
2、冷えとり健康法の効能
冷えが取れて気血の巡りが良くなることで、病気や症状の改善に効果が期待できます。
特に、婦人科系疾患、花粉症などの現代病に効果があったというお声はとてもよく聞きます。
健康であることは、美しいということ

冷えがなく健康であるということは、「美しい」ということにダイレクトに繋がります。
冷えとりをすると内側からきれいになるので、肌や髪がつややかになり嬉しい効果がいっぱい!
冷えとり健康法による、美容効果の例
- 肌がきれいに、顔色が良くなる
- 白髪が少なくなる
- 疲れにくくなる
- シミやほくろが薄くなってくる
- 体臭・口臭がなくなる
- 排便の悩み(便秘、下痢)がなくなってくる
冷えとり健康法についてもっと学びたい方へ
免疫力が高まるシンプルな暮らし
体と心が温まる冷えとり習慣のすすめ
著者:進藤幸恵(進藤義晴監修)
徳間書店
1500円(税別)
幸せになる医術
女性のための「冷えとり」生活
著者:進藤義晴・進藤幸恵
PHP研究所
985円(税別)
病気にならない「冷えとり」健康法
温めれば内臓から元気になる
著者:進藤義晴
PHP研究所
590円(税別)
冷えとり健康法の知識を深めるために、勉強会に参加されることもおすすめします。
「冷えとり健康法」の生みの親である進藤義晴先生の実の娘さんである、冷えとりアドバイザー ”進藤幸恵さん”が日本全国で講演会(交流会)を開催されています。
詳しくは、講師の進藤幸恵さんへお問い合わせください。 kosuzume@ma.ccnw.ne.jp
電話 0568-76-0295