体の声にしたがう

 

私が冷えとりを始めたのは2009年で、神奈川県相模原の冷えとりショップに当時は足しげく通っていました。
お店に集う方々は、冷えとりが生活の一部になっている方が多く、
4枚だけ重ねているという方の方が少なく、平均で6~10枚、多い方は15,6枚なんて達人もたくさんいました。
これ、重ねる枚数を勝負しているわけじゃないんです、「冷えを感じなくなる枚数」が人それぞれ違うから、そんなたくさんの枚数になるんです。

私が冷えとり健康法のことをご紹介するときに、「靴下を重ねる枚数は、冷えを感じなくなるまでです」と言っても、5枚以上履く方はほとんどいません。
本当に冷えていなくて必要がないのかもしれないのですが、冷えとりの先生いわく、4枚履くと、もっと冷えてくる感じがするのが普通だから、4枚より多くなる方が自然なんだそうです。
だから、「そもそも5枚以上重ねるのはありえない」とか、「靴はどうするんだ」とか、
「たくさん履くとしめつけられるのかも」とか、そういう理由なのかな、
天然繊維100%の冷えとり用靴下なら、たくさん重ねてもしめつけはなくほっこりとただ快適にあたたかいのですが
きっとまだ切羽詰まっていないのでしょう。病気治しの場合はしのごの言わず10枚以上重ねてくださいといっても、言われた通りに重ねる方は稀でした。
(どうして冷えを感じなくなるまで履く必要があるのかというと、体を芯からあたため、気血のめぐりをよくするためです)

4枚重ねていると、もっと冷える感じがすることがあるのか、、
こう意識する、しないもあるかもしれません。
自分の体が何を求めているのか、すぐわかる方もいますが、わからない方もいるようです。

私の周りにいる後期高齢者(この呼び方ってヒドいと思っているのですがわかりやすいので)を見ると、お元気な方とそうじゃない方で、明らかな違いがあります。
お元気な方は、他人がどう思うかをあまり気にせず、
仕事で無理しない
対人関係で無理しない
自分が心地よくいることを何より優先し、バランスをとるのがうまい気がします。

あとけっこう大事な着眼点と思うのですが、
「病気になったら病院行くのが当たり前」と、私も含めて高度成長期以降に生まれた人たちは、思っている方が多いのではないでしょうか。
少なくとも私は、ものもらいができたら眼科に行き、のどが痛ければ耳鼻科に行くのが当たり前と思って育ちました。
後期高齢者の方たちは、病院に行くことが常識ではない世代なのかもしれません。
だから、自分の体の声を聞く事に慣れていて、体調が悪いときの処置法を知っている方が多いのかもしれません。

そもそも人間には自然治癒力が備わっているので、病気になっても、ほおっておけば治っていくという性質があります。
その自然治癒力をいかんなく発揮するために、体をあたためるのが冷えとり健康法です。
ほおっておくのは怖い、危険なのではないか、と思う方もいるかもしれません。でも、実はほおっておいて大丈夫なことがほとんどなんです。

寒かったらあたためる
眠くなったら眠る
疲れたら休む
おなかがすいたら食べる
おなかいっぱいになったら、食べるのをやめる

冷えとり健康法をしなくても、こんな体の声にいつもしたがっていたら、病気はきっとやってこないんです。
この「体の声を聞いて、したがう」当たり前の事が、とっても難しいんですけど❕
冷えとりをしていると、「体の声」が大きくなる感じがあります。
声を無視せずしっかりキャッチして、その声にしたがって生活していると、だんだんと元気に、健康になっていきます。
薬を飲むとあっという間に体調不良は良くなるので、その速度にはもちろんかないませんが、焦らずじっくり構えていると、だんだん不調がなくなっていきます。
ぜひ、ご自身の体を信じて、その声にしたがっていきましょう🎵

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