天然の入浴剤 セイタカアワダチソウ

 

こんにちは!日課にしている朝さんぽで、季節の移ろいを日々感じています。

あたりはすっかり秋色。今年は異常な猛暑があんなに長く続いたのに、秋分の日には彼岸花が咲き、稲はたわわに実り、木々には色とりどりの実。正確にときを知る自然の営みはすごいですね。

そして今ひときわ目立つのが、こちら。

あちらこちらで群生しているセイタカアワダチソウです。
セイタカアワダチソウって、繁殖力が強い外来種なので、農家さんにとってはけっこう嫌われ者のようです。

ところが・・・このセイタカアワダチソウにはとても役立つ効能があるのです。

東城百合子先生の「自然療法」にも強力な解毒作用があるため、アトピー性皮膚炎、肝臓病や難病の助けになると紹介されています。

セイタカアワダチソウは乾燥させて入浴剤やお茶にして活用します。そして薬効のある酵素は、開花前のつぼみにたっぷりと含まれているのです。

入浴剤を作って試すには、蕾がある今がチャンス!
さっそくセイタカアワダチソウを採取して、入浴剤を作ってみました。

<セイタカアワダチソウの入浴剤の作り方>
・つぼみのあるものを上から30㎝ほど切り取る。
・洗って日干しにして乾燥させる。
・細かく切って布袋に入れ、浴槽に入れ水からお湯を沸かす。
 (水から沸かすのは酵素を殺さないため)
・このまま同じ水を5日間継続して沸かして入浴する。

水から炊くと、初日はお湯の色はほとんど変わりません。
セイタカアワダチソウのお湯は、ほのかにツンとした爽やかな草の香りがします。入って10分もするとじんわりと汗が出てきます。発汗作用がよいようで、お風呂から上がるといつもより体がホカホカしています。よく温まったせいか、久しぶりに一晩中熟睡。朝起きても、やんわり温かさが残っています。これはスゴイ!!
本に書いてある通りそのまま5日間続けてみました。5日目はお湯の色も茶褐色となり、温泉施設でときどきみかける漢方薬用風呂のようです。毎晩、温泉気分で続けてみてわかったことは、お風呂で温まった体の温かさを保つ持続力がたいへん優れているのです。
セイタカアワダチソウ、なんと強力な入浴剤でしょう! 

セイタカアワダチソウの原産地は北米ですが、現地ではどのようなイメージなのでしょう?アメリカやカナダのサイトによると、セイタカアワダチソウのイメージはとてもよいみたいです。アメリカの州の州旗にも登場していて、ハーブティーとしても飲用されているようです。カナダでは蜂蜜作りに重要な植物とのこと。また昔から、先住民の万能薬で高熱や、蛇に噛まれたときの解毒、やけどの薬、喉の痛み等、根も茎も花もすべてが活用されてきたそうです。外国では昔から、素晴らしい薬効を持った植物だったのですね。日本では嫌われ者でも、アメリカ、カナダでは人気者!なんですね(^◇^)
ちなみに、日本の「アキノキリンソウ」という植物がセイタカアワダチソウと同種で、これは「一枝黄花」と呼ばれる漢方薬となっています。

 

  

 

ドクダミで膀胱炎が治ったことを体験してから、私は身近にある植物の力に気付き、そのパワーの素晴らしさに目覚めました。そして、自分が植物に生かされていることにも気が付きました。呼吸するときの酸素、食べ物、漢方薬や薬の原料、衣服の原料、木材は家や家具になります。あまりにも当たり前すぎて、普段忘れてしまっていますが、よくよく考えてみると、植物なくして私たちは存在すらできないのではないでしょうか。

「雑草」と、ともすれば軽く見られ嫌われている植物には、たくさんの自然の恵みが与えられています。セイタカアワダチソウもこんなにたくさん群生しているなら、活用しなければもったいない!

天然繊維100%の靴下を履く冷えとり健康法での毎日の半身浴に、天然の入浴剤を試してみてはいかがでしょうか。デトックス効果の促進が期待できるセイタカアワダチソウ、これから寒くなる季節にはかなり役立ちそうですよ。

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